業務をシステム化する流れを考えて見た
どこの会社でも定型的な業務があって、僕はお客様の業務をシステム化する受託開発をメインに、ここ6年ぐらい仕事をしている。業務というのはデジタル大辞泉から引用すると「職業や事業などに関して、継続して行う仕事。」という定義のようだ。
色々なお客様の話を聞いて、業務フローを整理してシステム化をしてきたので、「業務というのがどういう経緯で成り立って、システム化が必要となってくるのかな?」というのを考えてみる。
必ずこのような経緯にはならないと思うけど、「孤独」→「協働」→「依存」から「孤独」へ戻ると思う。本来は「依存」にならないようにするべきなんだろうけど、僕は突き放すというのが苦手なようで、大体このサイクルになってしまっている…
コンサルタントには向かないんだろうな。
孤独
他の人々との接触・関係・連絡がない状態を一般に指す。
どんな業務でも最初は誰かが「考え」「創る」場面があって、どうしてもその時点では孤独な状態になる。コアな部分はその人しかできないよねという部分だけど、大体の事は他の誰がやっても同じ結果を出すことができたりする。
あとは特殊な技能が必要な部分。できない事はないだろうけど、それ何年かかるの?というレベルのもの。
誰かにお願いしたらいいんだろうけど、中途半端に頼むと説明やら確認やらで自分の仕事が増えるし、そもそも俺の頭の中覗いてレベルだと何をやって欲しいか説明もできない。
協働
同じ目的のために、対等の立場で協力して共に働くこと。
ある程度、仕事の流れができて来たり、流れができてなくても大量に同じことをしないといけない部分は他の人にお願いをし始める。
専門性が高いものは、アウトソースして一任する。専門性が低いものは、派遣や部下にお願いをする。
お互いがお互いの領域を意識して、独立して動くのだけど、同じ目的を共有しているのが協働で動いている状態。
業務を進めるのに一番良い状態。
依存
他に頼って存在、または生活すること。
長期間、一緒に仕事をしているといつの間にか「これも出来るでしょ?」という感じで一箇所に仕事を集めたくなってくる。毎度派遣を雇うと説明とか面倒だな・・とか、社内で手伝ってくれていた人も別の仕事で忙しくなってるしとか、前に手伝ってくれていた人が辞めちゃったとか。
評価や報酬が頂けるのならということで、少しずつ同じ人が仕事を受け持つようになって来ることも多いのだけど、感覚が鈍って来るのがコアな部分に近いところまでを委託されるようになった時。
もうちょっと詳しく書くと次のような区分け
専門性が高い仕事
自分がやれば1日で終わる。他人がやったら1時間で終わる。
→ 委託コストは高い、効果も高い
専門性が低い仕事
自分がやれば1日で終わる。他人がやっても1日で終わる。
→ 委託コストは低く、効果も高い
コアな仕事
自分がやれば1日で終わる。他人がやったら3日かかる。責任のおまけ付き。
→ 委託コストは最高レベル、効果は低い
悲しいことに、専門性が低い仕事と、専門性が高い仕事は、コストと効果に納得しやすいのだけれど、コアな仕事を委託しようとする人は、とても低い評価をする。
委託の流れも専門性が高い仕事をしている人は雇用を維持されるので、まずは専門性が低い仕事も任される。受ける側も専門性が高い仕事を基準にした報酬額が貰えるなら、と嬉々として受けることが多い。
そのうち「これでも出来るでしょ?」の領域がコアな仕事に踏み込んでいても、依存関係にあるとお互い気づいていなかったりする。
そして、最終的には仕事を受けている側が「いつからこんなに忙しくなったんだろう?」と考え出して、気づいた時に半ば怒りに溢れて追加報酬を要求する。そうすると要求された側は「え?なんでそんなになるの?」となってしまい、関係が破綻する。そして孤独な状態に戻る。
特に担当者が変わった、担当者が辞めた、といった場面で多く見られる。最近は定年退職が近いからとか、仕事を受け継いでいかなければとかの理由で多く見られるようになってきた気がする。
でも自分の会社の仕事は自分でやろうよw
もしくは見合った報酬を出そうよw
ということで昨日一つ関係を終わらせて来ました(。・ω・)ノ゙
それにしても画像の色合いが定まらないな。ライトの関係?
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