Windows用バックアップソフトMiniTool ShadowMaker Free 3.5

MiniTool ShadowMaker Free 3.5というWindows用無料バックアップソフトが、無料のバックアップソフトとしては機能が豊富で使い勝手もかなり良かったので、簡単に使い方を説明しつつ紹介をしようと思います!
目次
MiniTool ShadowMaker Free 3.5の概要
Windows専用のバックアップソフトです。
Macには対応していないけど、MacはTime Machineという強力なバックアップ機能が組み込まれているので、外部ソフトを使う必要ないです。
Windowsにもバックアップの機能は存在するんだけど、機能が限定的で使い勝手が悪かった印象で僕は使ってないです。(ただ、数年前に使ったことあるレベルなので最近は良くなっているかもしれない)
無料の範囲でできること
- システム、ディスク(パーティション単位)、フォルダのバックアップ
- フォルダの同期
- バックアップのスケジュール登録
- ディスククローン
こんなところ。
これまで使ってきたバックアップソフトでは、システムバックアップは不可か有料で可能が多かったけど、無料でできるのはすごいなと思います。ディスククローンとかも無料ソフトではあまり見かけない機能ですね。
無料の範囲ではできないこと
無料版で使用できない機能にアクセスしようとすると次のメッセージが表示されます。

どれも特殊な使い方なので、個人PCのバックアップであれば無料版で十分です。
ソフトのインストール
無料版のインストールはMiniTool ShadowMaker Free 3.5に移動して「今すぐお試し」をクリックするとダウンロードされるファイルを実行するだけ。
インストールに関しては画面の指示に従えばいいので特に説明することはないんだけど、最初の画面(下記)で「カスタムインストール」を開いて、言語を「日本語」にしておかないと英語版がインストールされてしまうのでここだけ変更しましょう。

インストールして起動すると下のような画面になります。

中央の「バックアップを設定」か上部メニューの「バックアップ」を選択するとバックアップを設定する画面に移動します。
バックアップ機能について
基本的に自分がバックアップをするとしたら「システムバックアップ」「ディスクやパーティション、フォルダのバックアップ」「フォルダの同期」あたりなのでこの3つのバックアップ方法と復元について説明していきます。
その他の機能を知りたい場合はマニュアルを参照してください!
システムバックアップ
ホームの「バックアップを設定」か上部メニューの「バックアップ」をクリックすると下のような画面になります。

赤枠で囲っているところがバックアップ対象とバックアップ先のフォルダ。
初期状態でバックアップ対象にはOSがインストールされているディスクが選択されているので、バックアップ先をクリックして空き容量が大きいディスクや外付けHDDを選択しましょう。
設定した後はそのまま右下の「今すぐバックアップ」をクリックすればバックアップが始まります…が、下にある「オプション」だけは後から変更できないようなので変更が必要な場合はここで変更します。
「今すぐバックアップ」をクリックと確認画面が出るのでここで「はい」をクリックすると

そのままバックアップが実行されます。

終了した後は下のような画面になります。

再度「今すぐバックアップ」をクリックすればその時の状態でバックアップが開始されるし、右端の「三」をクリックして表示されるメニュー(上の画像はクリックした状態)から「スケジュールを編集」を設定して定期的にバックアップを取ることも可能です。
また、メニュー内の「参照」をクリックすると実際にバックアップした実際のファイルが確認できます。
これが「参照」をクリックした時に開く画面。
これは2種類のバックアップした後なのでフォルダが2つあるけど、1つのバックアップで作られるフォルダは1つだけです。

わかりにくいからといってフォルダ名は変えないでね。次回同じバックアップを実行した時に失敗しちゃうから(;´▽`A“
そしてフォルダ内にあるバックアップファイル

基本的に実際のフォルダやファイルは意識せずにバックアップソフト上で操作するのがいいと思います。
ディスクやパーティション、フォルダ単位のバックアップ
上で説明した「システムバックアップ」はOSが入っているディスクもしくはパーティションのみのバックアップで、PC全体をバックアップしている訳ではないです。
パーティション?ディスク?って人はWindowsのドライブがCドライブとかDドライブとかに分かれていた場合に、Cドライブしかバックアップされていないと思って貰えば大丈夫です!(細かくは違うんだけどね)
ドライブが複数あってデータも入っているようなら「システムバックアップ」とは別にディスクやパーティションのバックアップもしておきましょう。
また、個別にフォルダ単位でバックアップしたい時もここで説明するやり方でバックアップが可能です。
ディスクやパーティション、フォルダをバックアップするには、まずはバックアップのメニューに移動し、「ソース」をクリックします。

そうすると「ディスクとパーティション」か「フォルダとファイル」のどちらか選択する画面が出てきます。

「ディスクとパーティション」のバックアップはディスク単位、パーティション単位でバックアップし、復元するときもディスク単位、パーティション単位での復元になるので、復元するときに復元対象に選んだディスクやパーティションはフォーマットされてしまいます。
「フォルダとファイル」のバックアップはフォルダ単位、ファイル単位でバックアップし、復元する時もフォルダ単位、ファイル単位での復元になる。復元するときは十分な空き容量のある場所を選択すればそこにバックアップした時の状態で復元される。
バックアップしたフォルダやファイルは.mpiというバックアップファイル形式となるため、フォルダを見に行ったらファイルがそのまま置いてあるといったアクセスのしやすさを重視する場合は、後述の「フォルダの同期」をしてください。
「ディスクとパーティション」と「フォルダとファイル」は、対象が違うだけで手順は一緒なのでここではパーティションのバックアップで説明します。
「ディスクとパーティション」をクリックすると下のような画面になります。

上部にあるコンボボックスでディスクやパーティションを選択できます

ディスクやパーティションを選んだ直後は対象が選択されていない状態なのでチェックボックスにチェックを入れてバックアップ対象を選択します。

対象のディスクかパーティションを選んだら、「OK」を押して、あとは「今すぐバックアップ」をクリックすればバックアップがされます。

バックアップが終わった後は「システムバックアップ」と同様。
「今すぐバックアップ」をクリックすればその時の状態でバックアップが開始されるし、右端の「三」をクリックして表示されるメニューから「スケジュールを編集」を設定して定期的にバックアップを取ることも可能です。
フォルダの同期
上記で説明しているバックアップ方法はバックアップ専用のファイルが作成されるので、文書作成やプログラム作成をしている時などに、「1ファイルだけ昨日時点の内容確認したい」といった場面ではいちいち復元しないとならなくて面倒です。
そういうフォルダに関しては「フォルダの同期」を使うのがいいと思います。「フォルダの同期」でバックアップしたものは以下のようにファイルにそのままアクセスできます。

「フォルダの同期」をする場合は上部メニューの「同期」を選びます。

左側の「ソース」で同期したいフォルダを選択して、右側の「バックアップ先」にバックアップ可能な場所を選択します。

そのまま右下の「今すぐ同期」をクリックすれば同期が始まります。同期も「オプション」だけは後から変更できないようなので変更が必要な場合はここで変更しておきましょう。
終了した後は下のような画面になります。

バックアップと同様に再度「今すぐ同期」をクリックすればその時の状態で同期が開始されるし、右端の「三」をクリックして表示されるメニュー(上の画像はクリックした状態)から「スケジュールを編集」を設定して定期的にバックアップを取ることも可能です。
また、メニュー内の「参照」をクリックすると同期先のフォルダが確認できます。フォルダ名は独自の名称をつけられるので、エクスプローラーから探すよりはこのソフトから「参照」で見に行くほうがわかりやすいと思います。
「参照」をクリックするとこんな感じ

.ftsと.rcdというファイルはバックアップソフト用のファイルなので消さないでおきましょう。
同期の場合はファイルがそのまま参照できるようになっています。
下の画像は上の画像のPicturesフォルダの中

復元機能について
バックアップしたPCで何か問題があった場合や、PCがいきなり壊れた場合にバックアップがあれば元の状態に復元することができます。
別のPCへの復元は手持ちに複数PCがなかったので実際には試せてないですが、ここに記載した手順でできると思います。
同一PCへの復元
復元は上部メニューの復元から実施します。

同期ファイルに関してはバックアップと違い、復元するまでもなく単にフォルダを開くだけです。
システム、ディスク、パーティション、フォルダのバックアップは「復元」をクリックすると復元ができます。
システムバックアップの復元はブートディスクの作成が必要で試しにやってみるのにはちょっと重たいのでパーティションバックアップしたもので試してみました。
復元をクリックすると復元ウィザードが開きます。複数のバックアップバージョンがある場合はここで選択できます。

次へをクリックするとボリュームの選択。よくわからなければ全部選択で問題ないです。

次へをクリックすると復元先の選択。バックアップしたのと全く同じパーティションを選択してます。

その後はパーティションのデータが上書きされることの警告がでて、ここでOKをクリックすれば復元が始まります。

復元中にディスクの状況を確認したのが下の画像。元々、CドライブとDドライブにパーティション分けをしていて、EドライブはUSBディスクを繋いでます。

復元中はDドライブが消えたので、パーティション自体を一度削除してバックアップからパーティションを再構築するようです。事前の警告通り、復元を始めてしまうと復元先に存在していたデータは綺麗さっぱり消えてしまうので事前に消えて困るデータがないかは確認した方がいいですね。
今回はバックアップしてすぐ同じ場所に復元しただけなので、復元が完了したあとは元通り使えるようになっていました。

別のPCへの復元
バックアップはとっていたものの、急にPCが壊れてしまうこともあると思います。そんな時にどうすればいいかを試してみました。
※別PCが準備できなかったので同一PCで試してますが恐らく同じ手順でできると思います
バックアップファイルが存在し、新PCにMiniTool ShadowMaker Free 3.5をインストールした状態を想定してます。
ソフトを起動したあと、バックアップではなく上部メニューの「管理」(もしくは「復元」)に移動し、右上の「バックアップを追加」をクリックします。

以前バックアップしたファイルが存在するフォルダまで移動します。

バックアップファイルが選択できると思うので、どれかを選択して「OK」をクリックします。(どれでも大丈夫)

バックアップのタスクが追加されます。タスクが追加されるだけでバックアップ行われないです。

タスクが追加されたあとは上で説明した復元の手順を実行すれば復元されます。
これは同一PCで実行したので、このあとスケジュール登録をしてバックアップ実施も問題なくできました。ディスク構成が同じなら別PCでも単純に移行して続きから実施できるかもしれないです。
また、「フォルダの同期」を行っていた場合も「バックアップの追加」から同様の手順でタスクを追加できます。

「フォルダの同期」の場合は、バックアップデータが保存されているフォルダ以外にこのソフトで使用するファイルが作成されているので、そのファイルを選択して「OK」をクリックすれば追加されます。

その他
バックアップにかかる時間
今回試してみたバックアップでかかった時間です。
環境や設定によって変わりそうなので参考程度に見てください。
- システムバックアップ
バックアップ対象:207GB
バックアップ時間:31分 - パーティションバックアップ
バックアップ対象:110GB
バックアップ時間:22分
個人的にはかなり早い方だと思います。
フォルダ同期に関しては対象のサイズやファイル数によって変化してしまうので定量的には出せないですが、初回はファイルコピーにかかる時間と同様でその後のバックアップはサイズや更新時刻の比較をしてくれるので、手動でコピペによるバックアップよりは早いはずです。
スケジュール編集で設定できること
バックアップの流れでは説明できなかったので個別に掲載しておきます。
スケジュール編集を開いて左下の「オン」「オフ」を切り替えると設定されます。
毎日、毎週、毎月が無料版で使用できる機能で、イベントによるバックアップは有料版の機能です。



オプションで設定できること
オプションで設定できる内容はこだわりがなければ初期状態から特に変更する必要はなさそうなので省いていましたが、どんな設定ができるのか画面のスクリーンショットで紹介しておきます。
バックアップの時とフォルダ同期の時はオプションの内容も変わるのでそれぞれ載せておきます。
バックアップ時のオプション設定









フォルダ同期時のオプション


最後に
MiniTool ShadowMaker Free 3.5はこれまで使ってきたWindows用のバックアップソフトとしては、無料で使える範囲が広く使い勝手もいいです。
公式のマニュアルには全機能が網羅されているので、他の機能が気になる人は参照してみてください。
何といっても無料で使えるので、バックアップソフトどうしようかというなら、とりあえずMiniTool ShadowMaker Free 3.5を試してみるといいです。
バックアップは大事だよ(。・ω・)ノ゙
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません