MOLDの定点観測(2018年10月2日)

2018-10-05

MOLDについて定期的に集めた情報をアウトプットしています(∩・∀・)∩
1ヶ月ぶりになってしまった。

前回:MOLDの定点観測(2018年9月4日)

MOLD 公式へのリンク

「MOLDって何?」という人はまずは以下に目を通すといいです。

公式サイト:https://moldproject.org/index_ja.html
ホワイトペーパー:https://moldproject.org/whitepaper_jp.pdf
コミュニティ:https://moldproject.org/community_ja.html
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC_zk2uuv79e2vpjV1jit1uQ
ブログ(Medium):https://medium.com/mold-project

MOLDの現状(2018/10/2)

取引所の値動き

前回(9/4)の時と今回(10/2)の買板、売板の状況を比較します。

MLD/BTC MLD/ETH
買板 売板 買板 売板
前回(9/4) 0.149531 BTC 5884000 MLD 4.07566 ETH 16419000 MLD
今回(10/2) 0.109360 BTC 4820000 MLD 3.14635 ETH 14957000 MLD

ETH建てが少し動いたのかな?それなりの買いが入ったみたい。でも、全体的には板に並んでる数量も減っているかなー。

※MOLD(MLD)は現状HitBTCにのみ上場していますが、HitBTCでは2018年6月16日以降、日本居住者の取引を停止しています。(日本人ではなく日本居住者)

MLD/BTC

MLD/ETH

MOLD Ethplorer

Ethplorerで見てみると本日時点で以下の通りです。

  • Transfers:8,691
  • Holders   :2,763

特に大きな動きはない。保有割合上位のアドレスもほとんど変化がない。

MOLD Information

MOLD Transfers

MOLD Holders

9月5日から 10月2日までの主な動き

Mediumが更新されてたよ!今回は英語だけかな?

追記:日本語の記事も公開されたのでリンクを日本語記事に変更。

その他

今回のMOLDのブログで考察しているのは、分散システムの定義とどのプロトコルがMOLDの思想にマッチしているかについて。以前から考察していることを、分散化にフォーカスして深掘りしている感じかな。

十分に分散化されることは非中央集権を実現するのに必要なことではあるものの、分散化によって問題になるのはオーダーに対する一貫性(時系列に沿って各ノードで同じ処理となっているか)と即時ファイナリティ(送金したらすぐに確定されるか?)。

Bitcoinが採用しているコンセンサスアルゴリズムであるPoWは、分散化の特徴は高いものの、一貫性と即時ファイナリティに弱い。MOLDとしてはゲーム内通貨として扱うという特徴から、一貫性と即時ファイナリティが高いPBFTを検討しているが、HyperledgerのPBFTではノードが固定されるため、中央集権的になってしまう。

同じPBFT系でも、Tenderimintは複数のノードに分かれていて、データ更新のためのプライマリサーバはなく、全ノードの3分の2の承認が必要となるため、一貫性に加え、非中央集権性を実現しているため、MOLDの構想にマッチしているという内容だった。

ブログの中では「CAP定理」を引用して、ブロックチェーンの一貫性、可用性、断片化についての記載もあった。PoWは可用性と断片化に強いものの、一貫性は時間の経過とともに強固になるが、即時性が低いことを指摘している。では、「Tendermintはどうか?」というと、ブログの記事しか見ていないが、一貫性は高いものの、3分の1以上のノードが故障した段階で正常稼働ができなくなるため、そういう意味では可用性と断片化はPoWと比較して劣ると思っていいのかな。

「可用性と断片化を犠牲にしていることが何か問題になるのか?」というと正直わからないんだけどw
ノードの選出がランダムに行われて、輪番制のように回っていくことを考えれば、3分の1以上のノードが故障する前に新たなノードが選出されれば問題はなさそう。

また、単純に考えると「3分の2以上のノードを支配することでチェーンをを乗っ取ることができるのでは?」という懸念はあるんだけど、そんなこと言ったらPoWだって”51%攻撃”と言われるものの実現されたことはないもんね。PoWの場合は「51%以上のハッシュパワーがあるなら攻撃するよりネットワークに貢献する方がメリットがある」というのがあるけど、Tendermintはどう考えられているんだろう?

Tendermintも少し触ってみようかな(。・ω・)ノ゙