「なんで就職してサラリーマンしてるんだろう?」と思ったので書く

僕の現在の家族構成を書くと、父、母、兄が二人いて、僕は三男だ。

父親は1972年に金型成形の工場を開業した。今は引退している。
長男は6歳上で、大学卒業前から起業している。
次男は4歳上で、大学卒業後に企業へ就職したが、父親の工場を継いで社長をやっている。

大学4年生の時(だったかな?)、長男に「合宿するぞ!」と言われ、長男のオフィスに年末年始に泊まり込みで、当時はまだリリース前だった「Apache Flex」という言語の勉強をさせられた。

その時の狙いはどうやら僕を自分の会社に入れて、社長をやらせたかったらしい。

いやー。既に就職決まっているし…

とかの理由ではなく、僕は長男が嫌いなのでその話は蹴った。嫌いだからとかは言ってないので、いまだに何かと言うと誘われるし、父親からも「信用できるのは家族だけだから兄弟で協力しなさい」的なことを言われるけど、嫌ですとしか言えない。

なぜ、兄が嫌いなのかというと、あれは遡ること僕が小学校1年生の頃。1988年にファイナルファンタジーⅡ(FFⅡ)が発売された。

僕は当時はまだ毎日外に行っては友達と土手でつくしを採取したり、公園で遊んだりしているような鼻垂れ小僧で、ファミコンはやりたいけども長男に独占されていて、全然触らせて貰えなかった。

ある日、長男に呼び出されて「ファミコンやりたいだろ?やらせてあげるよ」と言われ、嬉々として長男の部屋にいって当時発売されたばかりのFFⅡを遊ばせて貰った。

そして遊んでいると、ある雪原に辿り着いた。そこでこう言われた。

「この雪原に出てくる敵がアイスブランドっていうすごい武器を落とすらしいよ」

なるほど、ちょっと頑張ってみるかと当時思っていたかはわからないけど、雪原を往復して、戦闘を繰り返すこと1時間ぐらい…アイスブランドなんて全く落とさない。

流石に疲れてきたので「もう先に進めるかー」と思って先に進もうとしたところ、長男から

「簡単に諦めるな!出るまでやれ!」

と、ゲキを飛ばされ、そのあと多分4、5時間は延々と雪原を往復する作業を繰り返しましたよ。(´д`lll)

ちなみに、当時を知っている人には有名なんだけど、

この雪原の敵はアイスブランドなんて落とさないんだよ!

これは、当時の攻略本が誤植をしていて、誤った情報に踊らされた人々が試していたというので有名。そして、僕はその内の一人…

ちなみに、FFⅡに関してはこの「雪原往復」と、「ABボタン往復」の2つが思い出の80%を占めている。どちらも兄のセーブデータでの話だ!

まあ、これは一例なんだけど、他にも色々やらされている。「レベル上げやっといて」とか、「お金渡すから新作ゲーム買ってきて」と言われて2時間並んで買った上に長男がクリアするまでやらせて貰えないとか、長男が格闘技を習えばサンドバックにされたりとか、説教がうざかったので「はいはい」と相槌打っていたら、「お前今聞いていなかっただろ?俺が言ったこと一字一句間違えずに言ってみろ!」と言われたり…

ふふふ、完璧なる愚痴(´Д`;)

まあでも今思い出すとって感じなんだよね。

多分、当時はあまり考えてないといっても、かなり不満は持っていただろうけど、家から逃げることはできないし、不満を口に出せば殴られるし、で中学生ぐらいまでは長男にそれはまあ、「コキ使われた」という思い出しかない。

そんな兄が起業しているのを見て、「真逆の選択をしたくなった」というのが就職を選んだ理由の一つではある。

もう一つ思いつく理由は父親。

別に父親からは何も嫌だと思うことはされていない。むしろ仕事が忙しすぎて全く構って貰えなかった。その上で、夜に晩酌をしていると延々と愚痴を聞くことになるんだけど、それはまあ「起業するのって大変だな…」と「延々と一人で頑張っている」というイメージだった。

そんなこともあって、僕は「大学を卒業したら親に迷惑がかからないようにちゃんと就職をしよう」と思ったのと、「企業に就職すれば仲間ができる」と思うようになった。そして、就職してサラリーマンとなったが、今は

サラリーマンはダメだ!

と思うわけです。もちろん良いところもあって、

9時〜17時できっちり帰って、休日出勤は全くせず、会社にいる以外は趣味の遊びの時間にあてて、管理職は目指さず、年収500万前後で年金貰えるまでの40年近く、ただただ日々生活するためのお金を稼ぐ場所と割り切って、何も変わらずに過ごしたい。

もしくは、口が上手くて、上司の命令は「はい」の一言、部下には「やれ」の一言で大勢の人を動かし、役員という職業について、それなりの報酬を貰いたい。

というのであれば天国かもしれないね。

ごめん。どっちも嫌だ(・∀・)

ちなみに、7、8年前にも一度会社を辞めようと思ったことはあったけど、それでも今までやってきたのって、自分で仮説を立ててきたからなんだ。

自分が立てている売り上げに比して明らかに給料は少ないが、先人である今の上層部もその道を通ってきていて、普段は無駄な会議ばかりしているが、本当に困った時にはきっとみんなで力になってくれるだろう

これは全くの間違いだった。すごい遠回りだったけど7、8年かけてしっかり答えはでた。

本当に困った時に頼れるのは自分だけ。自分の力で乗り越えるしかない。

そういう結論です。

だったら自分の好きなように生きていきたいよね(。・ω・)ノ゙

すごい大変そうな人を手伝った時に、僕が手伝いに入ったら即退職しちゃった時に、その不満をぶつけた役員からはこんなこと言われたよ。

「これでわかっただろう。困っている人を助けてはダメなんだって。」

ため息しか出ないね(´・ω・`)