敬称にこだわる日本人

今日は「判子って必要ないよなー」と思う場面があって、過去にシステム変更の依頼があった内容を思い出した。

運用してもう5年ぐらい経っているシステムで、「英文レターで敬称が表示されていない」と役員の人に指摘されたと言われたの。

でも、この “敬称を表示していない” のは明確な理由があって表示していなかったんだ。

そのシステムでは、日本だけでなく中国や米国と、どこの国ともやりとりが可能なようにするという要望があったので、苗字(Last name)と名前(First name)で分けて仕組みで制御するぐらいだったら、入力する人に任せようということで、名称という1枠に書きたいように書けるようにしていたの。

名称を上述のようにした後で、英文レターを精査した時に敬称の問題が出たの。

英文レターの出だしは「Dear Mr.(First name)」がスタンダードで、Last name は書かないのが普通。ところが、名称で1枠にしてしまったので、以下のような形式になってしまう。

Dear Mr.(First name)(Last name)」

ネイティブの人にも意見を聞いて、「これはちょっと変な用法だね」ということになり、「敬称をつけなければフルネームでも変ではない」ということを言われたので、以下のようにしたんです。(名前の登録はフルネームで、敬称はつけない)

Dear(First name)(Last name)」

それで、5年間ずーっと運用をしていて、社内で働いている人達からも、この形式でレターを送付した相手からも、何も言われたことはなかった。

が、人事異動があって、役員が入れ替わった時に、冒頭の「英文レターで敬称が表示されていない」という指摘があったので、過去の経緯と今までにこれが原因で問題になっていないことを説明しに行ったんだけど…

「うーん。何か嫌だなー」の一点張り。

結果的に50万くらいかけて直すことになったんだけど…
なんか、何も問題ないものにお金かけて、どちらかというとネイティブから見ると好ましくない改修をするのに、「なんだかなぁ」と思ってしまうんですよね。(。・ω・)ノ゙

このレベルで日本の生産性向上とか(ヾノ・∀・`)ムリムリ